「学ぶ」HSCアドバイザー資格

学ぶ…「HSCアドバイザー資格制度」について

　30年近く､私は心療内科医として､不登校や心身症などさまざまな子どもと関わってきました｡そんな中で､同じ環境でも､あまり意に介さず流せる子と､敏感に反応する子がいることに気づくようになりました｡子どもを理解する時に､この｢敏感さ｣を知ることがとても大切だと思うようになった､そんな時､エレイン・アーロンさんの書かれた､｢The Highly Sensitive Child｣という本を知りました｡これこそ､私の感じていたことそのものだと直感し､日本で初めてのHSC本｢ひといちばい敏感な子｣を翻訳出版したのが2015年でした｡

「Highly SensitiveChild」（ＨＳＣ）とは、感覚的にも人の気持ちにも敏感な子どものことで、５人に１人いると言われます。人の気持ちに気づくので優しかったり、環境の微妙な変化に気づくので危険予知に優れていたり、と多くの長所を持っていますが、その一方で、他の人が気にならないことまで気になってしまったり、集団場面が苦手、など、生きづらい面もあります。

　果たして反響は驚くべきものでした｡HSCは､瞬く間に不登校の支援者や､親､教育関係者の注目を集め､発達障がいと並んで､今や子育て､子ども支援になくてはならない概念となっています｡それほどこの概念を待ち望み､救われた親子がたくさんいたのだと思います｡

　その一方で､HSCに対する誤解や無理解もまだまだ多く､さらなる周知､啓発が求められています｡私自身も可能な限り､講演や執筆でお伝えするようにしていますが､十分ニｰズに応えきれていないのが実情です｡

　そこでこの度､HSCアドバイザーの検定制度を立ち上げ､地域でHSCについて正しく伝えて下さる方を養成する事業をスタ-トすることにしました｡HSCに熱い思いをもっておられる方に､HSCについての学びをさらに深めて頂き､ぜひ地域で伝えて頂きたいと思います｡

　HSCに必要な支援は､すべての子どもに必要な支援です｡HSCが生きやすい世の中は､すべての人が生きやすい世の中です｡ぜひHSCの学びを通じて､ともに生きやすい世の中を創っていきませんか。

一般社団法人HAT professor 明橋大二

HSCアドバイザー資格レベルと資格検定

HSCアドバイザー資格は、3つのレベル

HSCに関する正確な知識を理解した上で、無償で身近な人に伝えることが出来るレベル。知識の理解を目的とした入門レベルのため、HSCアドバイザーとして活動する場合は、エキスパート資格が必要。

検定方法

オンライン（ZOOM）

受検資格

子ども・子育て支援に関わる方、保育士、教職員、18歳以上の一般の方

２０２４年度ベーシック実施要項
HSC及び自己肯定感の十分な知識・理解の元に、有償で相談を受けることが可能なレベル。

検定方法

対面（富山会場）

受検資格

ベーシックレベルの合格者で HSCアドバイザー資格取得から1年経過している方

2024年度エキスパート実施要項
エキスパートレベルでの経験を積んだ上で、講演・セミナー等の講師活動が出来るレベル。

検定方法

対面（富山会場）

受検資格

エキスパートレベルの合格者でHSCアドバイザーエキスパートとして2年以上の活動実績のある方（２０２４年度は実施しません）

※202４年度のHSCアドバイザー検定（ベーシック・エキスパート）実施日程

※HSCの理解には、自己肯定感の知識と理解が必要と考えますので、「認定子育てハッピーアドバイザー」の資格取得をお勧めします。

受検までの流れ

1
お申し込み

お申込みボタンから、検定の詳細や注意事項を確認いただき、必要事項をご記入の上お申込みください。（誤ったメールアドレスを入力された場合、以後の連絡が取れなくなりますのでお気をつけください。）
2
自動返信メール

お申し込み時に入力頂いたメールアドレス宛に、申し込み内容を自動送信します。（返信メールが3日以内に届かない場合は、お手数ですが、下記問い合わせ先までご連絡ください。）
3
HAT事務局よりご連絡

お申し込みから5営業日以内を目安に、受検料のお支払い方法などについてご案内メールを差し上げます。(このご案内メールが届かない場合も、お手数ですが下記問い合わせ先までご連絡ください。）
4
受検料のお支払い

検定前の所定の期限までに指定の方法で受検料の納付をお願い致します(※ 一度納付した受検料については原則、返金できませんので御了承ください。)なお、受検料の納付後、検定についてのご案内をメールでお送りいたします。
5
受検前ご連絡

受検日の3日前を目安にHAT事務局より最終のご案内を致します。
6
受検日当日

いよいよHSCアドバイザー検定の受検です。